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ED(勃起不全、勃起障害)で悩む男性は意外に多く、軽症も含めると成人男性の4人1人という統計学的数値があります。
EDの原因としては加齢が主な影響ですが、それ以外にも糖尿病等による自律神経障害、遊離テストステロン低下による男性更年期障害、生活環境等によるストレスなど幅広く、また色々な要因が重なっていることもあります。
当院では、まずEDを来すような疾患が背景に隠れていないか検査をしっかりした上で、バイアグラ®、シアリス®、レビトラ®といったED治療薬を用いていきます。
以下、当院で推奨しているシアリス®について主に説明を行っていきます。
特徴Feature
シアリス®について
シアリス®にはタダラフィルという成分で構成されています。
タダラフィルは、一般的にPDE5阻害薬と呼ばれます。男性器がエレクション(勃起)を生じるためには、cGMPという成分によって血管が拡張される必要がありますが、このcGMPはPDE5という酵素によって分解されてしまいます。
そこで、タダラフィルはPDE5を阻害することで、男性器の血管拡張をもたらし、エレクションが可能になります。
シアリス®の特徴
「持続性」
日本では、ED治療薬として、「シアリス®」以外に「バイアグラ®」「レピトラ®」の3種類が販売されていますが、シアリス®はその中で一番新しい治療薬になります。
その一番の特徴は、持続時間の長さにあります。
バイアグラ®、レピトラ®が服薬から約20分程度で効果を奏するのに対して、シアリス®は服薬から効果を最大限に発揮するまで約2-3時間を必要とします。その一方、最大約36時間という持続性を有します。
即効性のバイアグラ®、レピトラ®に対して、持続性のシアリス®というイメージとなります。
「食事の影響をうけない」
また、世界で初めに認可をうけたED治療薬であるバイアグラ®は食事の影響をうけるといった弱点でありました。その食事の影響性を改良したのがレピトラ®になりますが、シアリス®はレピトラ®よりも一層食事の影響を受けないとされています。
メーカーの発表では、約800kcal程度の食事内容であれば食後服薬でも効果に問題はないとのことです。ただ、あまりにも重い食事をした後では、効果に影響がでるリスクがありますのでご注意ください。
「副作用が出にくい」
シアリス®はその遅効性のため、ゆっくり効果を奏してゆっくり薄れていくというイメージです。
そのため、即効性のバイアグラ®やレピトラ®と比較して副作用が出にくいのが特徴です。
ただ、副作用が生じるリスクが全くないわけではないのでご注意ください。
服薬のタイミング
先述のように、シアリス®は内服後約3時間で効果を発揮します。そのため、性行為の約3時間前に服薬するのがbetterです。
ただ、これも先述のように、約36時間効果を有するため、早めに内服しておいても問題はありません。
食事の影響を大きく受けないとはいえ、全く受けないわけではないため、できれば空腹時の内服が推奨されます。また、シアリス®の服薬後に食事をとる場合には、約30分程度あけてください。
注意するべき食べ物
シアリス®は、体内の代謝酵素である、シトクロムP450のCYP3A4によって分解されます。
グレープフルーツ(ジュース)に含まれている「フラノクマリン」という成分は、この代謝酵素を分解する作用をもちます。そのため、服薬時にグレープフルーツ(ジュース)を摂取すると、シアリスが必要以上に体内にとどまってしまいますのでご注意ください。
シアリス®の副作用
上記のように、シアリス®は副作用が生じにくいですが、全く生じないわけではありません。
よく認める副作用としては、
- 頭痛
- ほてり
- 消化不良
などがあります。男性器のみに血管拡張作用があればいいのですが、100%というわけではいきません。全身の血管拡張作用による影響が表れることがあります。
シアリス®が処方できない場合
シアリス®に限らず、PDE阻害薬全般として、下記の場合には使用が禁じられています。
思い当たる場合には、担当医に必ず確認してください。
※シアリス®の成分に対して過敏症(アレルギーなど)の既往歴がある
※硝酸薬や一酸化窒素供与剤(ニトログリセンリン、硝酸イソソルビドなど)といった併用薬禁忌の薬を使用している
硝酸薬は、冠動脈(心臓を栄養する血管)や肺動脈の血管拡張作用を持ちます。
そのため、同様に血管拡張作用を有するPDE5阻害薬との併用は著しい血圧低下をもたらす危険性があります。
※心血管系障害(心筋梗塞、不安定狭心症)など性行為を行うのが危険な疾病を有する
心筋梗塞や、狭心症は、動脈硬化による冠動脈が狭窄(細くなる)することで、心筋細胞の需要に対して供給がショートすることで胸痛等を生じます。そのため、そのような疾患を有する方は、性行為のように需要を高めるような行為そのものが禁じられていることがあります。
※コントロール不良の不整脈を有する
※重度の肝障害を有する
当院の取り扱いについて
当院では、安全性が高く、食事等の影響をうけない「シアリス」を採用しています。
20mgを通常量として採用していますが、5mg、10mgもございますので必要に応じてお尋ね下さい。
価格について
「シアリス® 20mg」 2,500円/錠
「シアリス® 10mg」 2,050円/錠
「シアリス® 5mg」 1,600円/錠
※上記薬剤料金以外に、相談管理費(初回:2,500円 それ以降:1,500円)が診察料となります。
アフターフォローサービス
※ 上記薬剤料金以外に、相談管理費(初回:2,500円 それ以降:1,500円)が診察料となります。