ピロリ菌検査外来pylori

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ピロリ菌のリスク

よく耳にするピロリ菌ですが、胃潰瘍や、十二指腸潰瘍の患者さんの約90%が保菌しているとされ、また最近になって胃がんとの発症リスクと大きく関わり、除菌によって胃がんの発症を抑える報告もあります。
Ford AC, et al. BMJ. 2014; 348: g3174.

ピロリ菌の保菌率

公衆衛生の発展とともに、ピロリ菌の保菌率は低下してきていますが、50代以上で約70%以上のかたが保菌していると推定されています。
もちろん、保菌者が胃潰瘍や胃がんを必ず発症するわけではありませんが、リスクが高くなるのは事実です。ピロリ菌を飼っていてもいいことはありません。早めに検査をして、保菌者は除菌をしてはいかがでしょうか。

ピロリ菌検査とABC検診

胃痛や呑酸(胸焼け)のある方は、上部内視鏡(胃カメラ)が保険適応となり、胃の評価と同時に粘膜の培養を行うことでピロリ菌感染の評価を行います。しかし、保菌者が必ずしも胃炎症状があるわけでなく、胃カメラに抵抗がある方には、数mlの採血で判定できるABC検診をお勧めします。
ABC検診とは、ピロリ菌感染の有無(IgG抗体)と、胃粘膜のダメージ(血清ペプシノゲン)を測定することで胃がんのリスクを評価する方法です。簡便な方法でピロリ菌感染、リスク評価ができるため、次のような方にお勧めです。

  • 目立った胃炎症状はないが、ピロリ菌感染の有無、胃粘膜の評価を行いたい方
  • 胃カメラに抵抗があるか方、手早く評価を行いたい方など

ピロリ菌外来の流れ

ABC検診をご希望の方は、簡単な問診をした後、基準をみたす方には採血をしていただきます。5日程度後に結果をご説明させていただきます。費用は検査で4,000円程度(診察料除く)ですが、ピロリ菌抗体検査のみも可能であり、またその後の治療等に関してなど詳細はスタッフにお尋ねください。